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CILについて

Cultural Innovation Leadership
文化芸術経営に特化したリーダー育成プログラム

あらゆる文化芸術領域が、持続的な活動を十分な報酬とともに継続出来る社会実現へ

英国の事例を元に、日本にローカライズしたプログラム

CILの元となった英国のCultural Leadership Program(カルチュラルリーダーシッププログラム)は、2000年代に始動した英国の文化芸術セクターの底上げと、キャパシティ・ビルディングのための人材育成プログラムです。各参加者の関心領域に加え、組織マネジメントやガバナンス、ファンドレイジング、戦略的な計画立案、マーケティング、プレゼンテーションの方法といった経営技術をも学べる仕組みであることが特徴です。

 

文化GDPへの貢献を見据え、エコシステム構築や、マイノリティのためのリーダーシップ、起業家育成プログラムを織り交ぜたプログラム構成となっています。日本の地方文化や伝統文化にもフォーカスをし、ダイバーシティ&インクルージョンの概念を踏襲する高度教育を行う年次プログラムとして運営します。

プログラムの特徴

Image by Austin Distel

文化芸術領域の課題解決のためのリーダーを育成

今まで専門教育や活動支援が著しく少なかった「文化・芸術」領域と「経営・経済」との境界、文化芸術経営にフォーカス。持続可能かつ健全な文化芸術事業を創出・経営する文化セクターのリーダーを育成するためのプログラムです。

あらゆる文化芸術領域が
対象


音楽、美術、文学、伝統芸能、伝統工芸、写真、舞台・演劇、映画、漫画、アニメ、建築、ファッション、ゲームといったあらゆる文化芸術領域を対象とします。

芸術家や企業勤務、起業家等 全職種が応募可能

文化芸術領域に課題意識があり、解決の意思を持つ人であれば、現在どのような職業であれ応募・参加が可能です。ビジネスシーンで本業のある方の参加も歓迎します。

雪山を臨む冬のリゾート

国内外どこでも参加可能なオンラインプログラム

現代の生活様式に合ったプログラム設計。日本全土、海外からの参加実績もあり、ダイバシティー&インクルージョンな参加者による、活発な交流の場を提供します。DXを活用し、空き時間で学べる柔軟な教育プログラムです。

CIL運営者

​文化芸術領域の専門性と、イノベーション創出・経営コンサルティング・インキュベーション・アクセラレーションプログラム等起業家や新規事業支援の経験豊富なメンバーで運営を行っています。

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​泉志谷忠和 Tadakaz Mishiya

CEO Founder

米国遊学後、慶應義塾大学SFC卒業。インテル株式会社を経て、2013年日本初のゲーム音楽を専門とするプロ交響楽団JAGMOを創設、代表取締役CEOに就任。オーケストラのプロデューサーとして2年で5万人超動員の興行ブランドに育て、NHK音楽祭出演、外務省後援を得て海外公演を展開。2016年、M&Aを経て引退。文化政策・文化芸術事業の研究行う。2019年、デロイト トーマツグループに参画。文化芸術領域を専門に経営コンサルタント及びスタートアップエコシステム創出、アクセラレーション、イントレプレナー育成、新規事業支援、社内では経営企画、リーダーとしてDXプロジェクトに従事。2021年、文化芸術経営に特化したイノベーションファーム YHIAISM(イア・イズム)創業。

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熊田 知晃 Tomoaki Kumada

CKO (Chief Knowledge Officer)

府中市(東京都)・沈阳市(辽宁省)出身。博士(政治学)。明治大学政治経済学部兼任講師兼研究·知財戦略機構研究推進員(博士研究員〔ポスト·ドクター〕)。「文化政策における制度化」を目指し、行政学の視点による文化行政や文化専門職に関する研究を行う。静岡市のフェスティバル評価システム構築事業(国際文化芸術発信拠点形成事業)(2018~2022年度)、各市町村の総合計画、条例策定等に関わる。著作は「文化政策における行政の専門性に関する研究-「文化専門職」を対象に-」(博士論文(明治大学)、2023年)等。その他、音楽祭や文化関係補助金等の社会的研究も行い、サントリー文化財団の2020年度研究助成「地域文化活動の継承と発展を考える」等に採択されている。さらに、文化政策以外にも興行のソーシャル・インパクトにも取り組み、商工会議所等と連携して調査・分析を行っている。

​熊田知晃氏 就任ご挨拶

 この度、YHIAISM株式会社のCKO(Chief Knowledge Officer)に就任しました熊田知晃と申します。本業は博士(政治学)を取得した大学教員で、主に行政学を専門としています。本業以外にも、トロンボーン・ユーフォニアムの演奏、ステージマネージャーとしての従事、公演制作、補助金申請支援等の文化芸術業界に関する業務を行っています。COVID-19の期間中は1億円以上の補助金申請に関わりました。

 YHIAISM株式会社の代表泉志谷氏とは公演の現場で知り合い、研究者、文化芸術従事者の両方の立場で日々交友してきました。我々の議論の的はいつも文化芸術業界の発展に関わることで、文化経営・芸術経営の必要性が共通の課題認識です。文化芸術業界ではあまりにも経営の認識が欠如しています。そのような共通認識から、文化経営・芸術経営の底上げをする為に、本プログラムを考案しました。

 さて、COVID-19による影響を最も受け、今の日本において最も打撃を受けているのは文化芸術業界と言えるでしょう。公益社団法人日本芸能実演家団体協議会の調査によれば、文化芸術業界の2020年の事業収入の減少率は約50~80%となり、飲食業(27%)、宿泊業(37%)、航空産業(52%)より深刻な状況でした(日本芸能実演家団体協議会 2021)。さらに、文化芸術活動従事者の2022年の収入が300万円未満であったのが、50%を超えました(日本芸能実演家団体協議会 2023)。個人の感想の域を越えませんが、2024年も近くなった今日でさえ、文化芸術業界が復活する兆しを感じられません。

 このような状況ではありますが、文化芸術業界の縮小、文化芸術活動従事者の低収入等の要因をCOVID-19による影響に帰結させて良いのでしょうか。2023年度においても申請できる補助金・助成金等があるにも関わらず、文化芸術業界において最も足りなかったのは「経営能力」ではなかったでしょうか。他責せずに、この3年間で「経営能力」の獲得に少しでも取り組んでこれたのでしょうか。一方で、文化芸術業界の経営と言われるアート・マネジメント(Arts Management)の分野に取り組んだ人の中で、COVID-19による影響に対して対応できた人はどれほどいるのでしょうか。

 今こそ、文化芸術業界における「経営能力」に着目する必要があります。その第一は経営計画、事業計画です。楽譜が音楽業界における「共通言語」であるように、経済業界における「共通言語」は事業計画書です。事業計画書なしに、補助金、融資、投資は発生しえません。自分の文化芸術活動を事業計画書に落とし込むことが文化経営・芸術経営の始まりとなります。そして、文化芸術業界特有の事業計画書の作成方法が存在します。

 CILでの活動を通じて、まず文化芸術活動を事業計画化しませんか。我々は事業計画化に対して、研修、伴走支援をしていきたいと考えています。それにより補助金、融資、投資を獲得できると確信しています。文化芸術業界が社会により許容されるように、経営という「共通言語」を取得して、文化芸術業界の発展に貢献していきましょう。

 

文化芸術推進フォーラム(2021)「新型コロナウイルス感染症拡大による文化芸術界への甚大な打撃、そして再生にむけて」。

文化芸術推進フォーラム・日本芸能実演家団体協議会(2023)「「新型コロナウイルス感染症の影響に対する政府の施策の活用状況及び芸術家等のセーフティネットに関するアンケート」について(速報)」。

 

2023年10月17日

YHIAISM株式会社・CKO

明治大学政治経済学部・兼任講師

熊田知晃

アドバイザリーボード

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近藤 誠一

元文化庁長官

顧問

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原島 博

東京大学名誉教授

顧問

メッセージ

あらゆる文化芸術領域で、豊かな創造活動が持続可能な世界に向けて

文化芸術と経済経営との創造的融和やイノベーションは、今まさに必要とされている分野です。日本の文化庁が提唱する「文化経済戦略」をはじめ、ドイツのグリュッタース文化相がCOVID-19対策に言及した際「文化産業は2018年には1055億ユーロ(約12兆6000億円)を生産、化学産業、エネルギー産業、金融業よりも大きい」と発表しています。文化芸術は社会において孤立した存在ではなく、より他分野との融和が促進されていく、パラダイムシフトが起きるタイミングであると我々は考えています。

文化芸術は、定量的価値だけでそのすべてを計ることはできません。我々が音楽を聴いた時の感動や、美術作品から受ける創造的なインスピレーション、舞台や物語から受ける心の揺れ動きのすべてを科学的に説明しきることは現状では不可能です。同時に、街並みや自然、住まいやオフィス、日々の食事や水、無意識に享受している公共的なものの多くも文化であると言えます。「文化芸術は必要ない」という言葉が生じる瞬間にも、多くの人々は、建築物で暮らし、音楽を聴き、映像を観て、食事をする、という文化的な営みを行っています。

日本は豊かな文化を持つ国です。経済や経営との健全な結びつきにより、文化芸術を通じた多様性や包摂性の実現、ウェルビーイングはもちろんのこと、社会課題解決を含む、新たな価値創造が期待されます。文化芸術領域での持続的な活動を、十分な報酬とともに持続出来る社会を目指し、CILはスタートしました。資本主義社会において、経済は強い力を持ちます。その中で、思想的な価値や表現も、バランスを保ちながら融和し、イノベーションを起こしていくことが重要です。あらゆる文化芸術領域で、豊かな創造活動が持続可能な世界を実現する、文化芸術経営の先導者を支援することが本プログラムがビジョンです。皆様のご応募をお待ちしています。

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